暮らしの感度が高まる道具『α7Rⅱ』ミラーレスカメラ
様々なカメラを比較検討を何度も重ねて、お店に何度も足を運んで自分にあうミラーレスカメラを私生活に導入。
最近では撮影の仕事もするようになりました。
メインで使用しているカメラは、SONYの『α7Rⅱ』。
画素数4000万画素を超えるプロ仕様のカメラです。
カメラを持ち街を出歩くと、気づけば1日300枚から500枚は撮影をしている時もあるくらいカメラは面白い。
そこで、なぜこんなにも面白いのだろうか。
とふと考えてみました。
理由は2つ。
いきなりプロレベルに引き上げてくれるミラーレスカメラ
理由の1つめは、ハイスペックのミラーレスカメラは、素人だった僕をいきなりプロレベルまで引き上げてくれたことです。
ミラーレスカメラが世に出るまでは、高画質な写真を撮影するには一眼レフカメラが必要でした。
しかし、この一眼レフカメラは扱いがとても難しかったのです。
カメラを覗き込んでその場で撮影した写真を、後から確認すると、全く違う写り方をしていたなんてことが多々起きるカメラで、一眼レフカメラの正確に精通している人しか、思い通りの写真を撮影することができませんでした。
なぜそのような仕組みになるのかというと、そのヒントは『一眼レフカメラ』という名称にあります。
この「レフ」とは鏡のことを意味しており、この鏡がカメラの中に入っていることが大きな特徴です。
外から入ってきた景色の光を、この鏡(レフ)に反射させて、反射された景色を見ながら撮影するのが一眼レフです。
それに対してミラーレスカメラ、いわゆるデジタル一眼と呼ばれるカメラは、名称の通り、ミラー(鏡)がレス(ない)なのです。
その代わり、外から入ってきた景色の光をデジタルで捉えて、それを液晶に映し出しそれを確認しながら撮影をすることになります。
つまり、一眼レフとミラーレスの違いは、撮影時に鏡に反射されたリアルな景色を見ながら、撮影するのか、それとも景色をデジタル情報に変換して、それを見ながら撮影するのかの違いになります。
このようにいうと、「え、リアルな景色を見ながら撮影した方がいいのでは?」という意見を持たれる方もいるでしょう。
しかし、一眼レフもミラーレスカメラも、量ともデジタルカメラであり、最終的にはデジタル処理をされたものを現像することになります。
そして、ミラーレスカメラは、デジタル処理された風景を撮影する時点で確認しながらシャッターを切れるので、撮影時に思い描いていた通りの写真を撮影できるというわけです。
何気なく過ぎていく時間がくっきりと心に残る
そして2つめの理由。この2つ目の理由がとんでもなく大きいように思います。
それは、これまで何気なく過ごしている日々の時間がくっきりと心の中に定着するような感覚があるから、カメラがとても面白く感じるのだと思います。
実際、ミラーレスカメラを日常の中に取り込んで、つまり持ち歩くようになって、日々を過ごすことについて、そして生きることについて感度が高くなった感覚があります。
これは決してスマホのカメラでは得られない体験だと思うのです。
ミラーレスを首から下げて街を歩くと、なぜだかいつもと同じエリアを歩いているにも関わらず、「いい写真を撮りたい」「いい画をカメラに収めたい」という欲望が出てきます。
スマートフォンでは満たされない欲望
これはどんなに高性能なカメラ機能を備えたスマートフォンを持っていて、湧いてこない欲望です。
で、「いい写真を撮りたい」という欲望に従いカメラを手に取ると同時に、自然と風景そのものをちゃんと見ようと、目を凝らして見ようという意識が自分のなかで芽生えいるのが分かります。
いつもなら、なんとなくぼーっとしか見ていなかった街やビルの風景、何も感じないいつもと同じで景色でも、ビルの形や色、ビルの並び具合、光や影の差し込み具合などしっかりと目を凝らして見るようになるのです。
すると、いつも通る同じ道がいつもと違って見えたり、いろいろな発見と出会うことができます。
今まで気づけなかったことに対する感度も高くなり、日常が本当に面白くなります。
だから、カメラを持って日々を過ごすだけで、実は感性が磨かれていくし、物事を観察する力そのものが上がっていていきます。
日常を捉えなおす
つまり、カメラがあることで、なんでもない日常への好奇心がどんどん増えていくことになります。
あらゆる景色や風景、さらにはその街の背景にあるバックグラウンドにまで興味が届き始めます。
そして、1秒1秒が楽しくなっていきます。
これは言い換えるなら、「暮らしの質のボトムアップができている」ということでもあります。
生きることに暮らすことに積極的になる
これはもっと大きく捉え直すと、生きることに積極的に関与する行為なんだと思います。
毎日を目を凝らして観察するようになる、また、新しい街に出かけたい、新しい風景に出会いたいと思う。
そして、それだけ人生の経験値も増えていくわけです。
さらに、その土地のことをビジュアルだけではなく、歴史や背景、成り立ちをより深く知りたいとも思うようになります。
実際、僕は、このカメラを買ってから、たくさん旅行に出かけるようになりましたが、住んでいる東京都いう街自体を調べるようになりました。
たとえば、赤坂にベルサイユ宮殿級の洋風建築物があるなんてことも、カメラを持ってから知りました。
振り返る満足感
また、もう一つの楽しみは、家やホテルに帰って、その日に撮った写真を見ながら1日を振り返ることです。
スマートフォンであれば、撮影した写真をその場で確認できますが、ミラーレスカメラの場合は、データをiPad などに移行しないと確認できません。
ですから、その日に撮影した数百枚の写真をiPad mini に転送して、ホテルでお酒を飲みながら振り返る時間はなんとも言えない至福の時間だとも言えます。
また、振り返る時に、ぜひそのカメラで何にピントを合わせて写真を撮影しているのかかも意識してみてください。実は、人によって何にピントを合わせて撮影しているのかは全然違います。
それは、一人一人興味を持つポイントが変わってくるからです。
だからこそ撮影した写真を通して、自分は普段、何にピントを合わせて生きているのか。
何を意識していきているのかを教えてくれます。
ミラーレスカメラは、より日常を貪欲に過ごすように仕向けてくれます。
自分の人生に積極的に関与するための道具であり、何気ない時間さえも堪能する道具でもあるのです。