テクノロジー進化によるクリエイターへの富の再分配
クリエイターに開かれた時代
テクノロジーの進化によって、昨日まで複雑で難しかったことが、誰でも簡単にできるようになっています。
この恩恵は、色んな人が受けているけれど、クリエイターはこのテクノロジーの進化を利用することで、どんどん自分の経済圏を拡大していくことができると考えています。
これは僕自身がすでに体験済みのことなので、理想論でもなんでもなく、本当なんだと思います。
たとえば、現代のテクノロジーの一つとしてドローンがあります。
ドローンが世に出るまでは、海を空から動画で撮影したいと考えた時、 昔であれば、ヘリコプターを飛ばして、さらにはいくつもの高い機材を積み込んで撮影する必要がありました。
合わせて、空撮する人のカメラワーク技術や、その撮影に合わせてうまくヘリを操縦できる操縦士などなど、
一回の撮影で、途方もない時間とお金がかかっていたわけです。
当然、このような仕事は資本がある制作会社でしか受けられず、必然的にそこに仕事が集中し始めます。
しかし、ドローンが出た瞬間に、ヘリコプターや馬鹿高い機材や、操縦士やカメラマン、全てが不要になりました。
ドローン一台あれば、気が向いた時、ドローンを飛ばすだけで、あとは地上から iPhoneの画面を通してリアルタイムで撮れている映像を確認しながら飛ばしてしまえばよくなったわけです。
しかも操作スキルも、ハッキリ言って素人であっても手元にあるリモコンをオモチャ感覚で練習を少しするだけで、プロ顔負けのハイクオリティな映像を撮影することができるのです。
ドローン以外にもたくさんありますよね。
音楽作成もわざわざ楽器を揃えなくても、何万と用意されている楽器音源とそれをコントロールするための一流ソフトがあるため、基本的には楽器がまったく引けない人でも、パソコン一台で、どこにいても音楽が作れるようになります。
つまり、ここでも本来であれば、何百万円とする楽器を買わずとも、スタジを持たなくても、音楽が作れてしまうということです。
探せばさがすほど、ほかにもまだまだ沢山でてきます。
つまり、高い技術と高い機材をもつ制作会社に今まで仕事が集中していましたが、そこにテクノロジーの進化が加わることによって、昨日、今日、始めた初心者が肩を並べてほぼ同じクオリティを、その何十分の1という価格と時間で実現できるようになったと言うわけです。
これは、クリエイターにとっては、願ったりかなったりの環境ですよね。
テクノロジーの恩恵を最大限に受けるべきです。
ほかにも、ホームページ作成については、今は優秀なプロ顔負けのホームページテンプレートが存在していて、そのテンプレートを購入してカスタマイズして納品すれば、コストは正直5万円以下に抑えられます。
こうなると、中小企業などのクライアントは、わざわざ100万、200万円を支払って高い制作会社にHP制作を依頼する必要はなくなります。
このような状態のなかで、もし、2万円で購入したホームページテンプレートを使って、ホームページ作成を一件あたり40万円でそれを月に2回受注するだけで、年収1000万円近くに届いてしまいます。
つまり、テクノロジーの発展によって、今まで、一部の制作会社でしかできなかったことが、昨日今日、始めた初心者であってもできるようになり、その人たちが自分でビジネスを開始することで、その人たちに富が再分配され始めるということです。
何を思考し、何を発想するのか、が強く求められる時代
では、誰もがクオリティの高い作品を生み出せる時代の中で、何が価値になってくるのかというと、
まずは、テクノロジーを使いこなすことが重要ですが、さらに必要になるファクターは、センスであり感性だと思っています。
もちろん、これらのことは昔から大切でしたが、これからはより大切になっていきます。
脳みそというソフト面が非常に大切になります。
たとえば、動画制作一つにしても、
どんなコンセプト、仕掛け、ストーリーで演出をかけていくのか、など、そのアイディアに価値が生まれるということです。
そして、このアイディアの本質とは、そのアイディアは人々の心を動かすのか、人々にインスピレーションを与えられるか、です。
この質が高ければ高いほど、依頼が集まるようになるということです。
そして、この類には正解がありません。逆を返せば、人のココロを動かすものであれば、どれであっても正解になります。
だからこそ、これこそが一番難しいスキルであり、クリエイターの醍醐味になるのではないでしょうか。
AIが仕事を奪うという短絡的思考を捨てよう
このようにして今までは、一部の制作会社でしかできなかったことが、誰でもどんどんできるようになっています。
これは、つまり一部の制作会社に流れていたお金が、いろんな人に行き渡るようになるということであり、とても素晴らしいでことです。
本当にクリエティブマインドさえあれば、明日から自分の好きなことを仕事にできるということです。
クリエイターが個人で、クライアントから直接お金を受け取り、自由なライフスタイルを実現する。そんな時代に突入していっているのだと思うのです。
だから、テクノロジーの発展=既存産業の廃業 という視点を捨てて、
僕らはテクノロジーの恩恵を最大限に受けて、人生を謳歌すべきだと思います。