さらばMAC。新しいデバイススタイル
めっきりパソコンから距離を置くようになってから数ヶ月経つけれど、とくに問題は起こらず、むしろ快適なライフスタイルを送るようになれました。
重さがないから、サコッシュのような小さいカバンで、あちこち移動をしながら、観光をしたり、気の向くままに街を歩き回れて、たくさんの刺激を吸収しながら、たくさんのアイディアを受け取り、、、という具合に人生を面白くしてくれています。
パソコンを持ち歩いている時には、感じることのできなかった自由や開放感があるわけです。
パソコン中毒だった僕が、ある日パソコンがいらないことに気づいてしまった。
とりあえずカフェに入って、カバンからパソコンを出してテーブルに置く。
ある日、この一連の動作を無意識で行なっていたことに気づいたのです。
とにかく、その一連の動作自体に安心感を覚えていたというか、なぜか落ち着く感覚があって、
あと、基本的にパソコンがあれば、ほぼできない作業がなく、デザインを作ることもできれば、動画編集から、プレゼン資料の作成まで、全てのことがその一台でできてしまうから、
パソコンがある。
というこの事実自体に安心をしてしまっていたようです。
ところが、それが果たして人生に良い影響を与えているのだろうか。
果たして仕事で最大限の生産性を得られているのかというと、
とても疑問に思えてしまいました。
パソコンの究極の目的
そして、パソコンってなんだろう?本当に必要なのか? と、それから色々考えるようになりました。
パソコンが大好きだったからこそ、四六時中、パソコンの意味を色々なケースを想定しながら、かんがえてみたのですが、
その結果、、、僕なりに出した結論はというと、、
パソコンは構想を形にすることに長けていて、
それ以外は向いていないということに気づきました。
たとえばプレゼン資料を作成するにしても、それまでは、ページネーションから、資料にどんな言葉をいれるのかまで、すべてパソコン画面の上で考えていたのですが、
この構想を練る作業自体は、実際には、パソコンがなくても、頭の中で作ることができ、それを手帳に書きとめていけばいい訳です。
そう思い、実際にその日から、手帳へ切り替えていきました。
当然、最初の方は落ち着きません。
パソコンがないことの不安があり、どこへ行ってもなぜから落ち着きません。ソワソワしている状態。
家に帰ってきて、いつも無意識にリモコンを手にとって、テレビのスイッチを入れていたのに、ある日テレビがなくなっていたらどうでしょうか?
ソワソワして落ち着かないですよね。その感覚とほぼ一緒だと思います。
ですが、その中で気づいたことがあります。
構想を描く段階においては、圧倒的に手書きの方が向いているということです。
とにかくアイデアを閃き、それがある程度の形になっていくまでの時間が早い。
さらに、美術館を歩いているとき、雑誌を見ている時、移動をしているとき、何かを思いつけば、さっとカバンから手帳を出して、書き足していける。
これがいいのです。
思いついたことを書き足していてくだけで、どんどんアイディアが形を帯びていくから、とにかく楽です。
それってスマートフォンでもできるのでは?
そう思われる方も多いと思いますが、実はできません。。
たとえば、何かを思いついて、スマホにメモを取ろうとします。
しかし、画面にメールなどの着信が入っていれば、絶対に気になります。
それが仕事関係であれば、なおさら。
すぐにでも、そのメールを開けたくなりますが、グッとこの誘惑に勝つ必要があります。すると、ここで脳はストレスを感じ始めます。
さらに、スマホを開けると、そこにはたくさんのアプリが並んでいます。
その中からメモアプリを探し出さなければなりなせん。
実は、これも脳にとっては、かなりストレスがかかってしまっています。
さらにメモアプリの最も大きな欠点は、横書きで文字を打ち込むことしかでないことです。
縦書きもできなければ、思いついたイメージを描くことも、図解で表現することもできません。
つまり、最もシンプルなメモアプリという謳い文句で、販売されているメモアプリが多いわけですが、ちっともシンプルなんかじゃないわけで、、、
そもそもそのアプリにたどり着くまでに脳みそはたくさんのストレスにさらされているということなんです。
いかがでしょうか。
一見簡単なように思われる一連のアクションの中にも、様々な不便や脳みそにストレスを与える要因がたくさん潜んでいるわけです。
ところが、ペンを差し込んでおける小さい手帳であれば、さっと開けるだけで書き足していけます。
さらに、パソコンがないおかげで、重さを感じずに、色々歩き回れて、色々な刺激に出会いにける。これもとても魅力的です。
さいごに、、
だからと言って、パソコンはとっても大切です。
やはり、一瞬で美しいデザインを作れ、アニメーションをふんだんに使えるプレゼン資料は、パソコンがないと作ることができません。
ですから、それぞれのデバイスがもつ長所や短所に応じた使い分けが必要だということだなと思います。