脳内メモリを解放せよ

今年1年の情報の流通量は人類史上最多

突然ですが、今年一年でどれだけの情報が流通しているか、ご存知でしょうか?

実は今年1年間で出回っている情報の量は、人類が誕生してから去年までに出回った情報よりも多いのです。

この1年間で出回った情報が、数千万年のうちに出回った情報よりも多い。。

なんとも衝撃的な事実ですよね。

しかし、情報が多くなったからと行って、僕たちの暮らしが豊かになったか、幸福度が上がったかというと、実はそうでもありません。

毎日、facebookやtwitter、yahooニュースから受け取る情報が、果たして僕たちを本当に豊かにしているのか?と改めて問うと、大した影響を与えていないのが事実です。

それにも関わらず、僕たちはそのような情報を無闇に追いかけているように感じます。

情報の餌食になった想像力

情報が膨大に膨れ上がったことによる一番大きな弊害は、『クリエイティブに生きる力』の低下だと考えています。

クリエイティブに生きる力とは、言葉の通り、想像力豊かに日々を生きることです。

インスピレーションやアイディアに溢れた毎日を過ごすことであり、たとえば仕事でいうなら、全ての人がうなずいてしまうクリティカルな解決策であったり、「なぜ、今までこれに気づけなかったのか?」という灯台元暗し的なアイディアに出会うことができるのです。

そして、この想像力豊かに生きるために必要なことは、頭や心の中にどれだけの余白のスペースが残っているかにかかっています。

この余白スペースの量がクリエイティブな生き方ができるかどうに大きく影響してきます。

たとえばトイレ

たとえばトイレ。

トイレにいるときに名案がよく浮かぶというのを聞いたことはありませんか?

これは有名クリエイターが口を並べていっていることです。

はたして、なぜ本腰を入れて机の前で考えることよりも、トイレや歩いているときの方が名案が浮かんでくるのでしょうか。

それはズバリ、この時間帯は、頭の中の余白スペースが多くなるからです。

なにもない白い壁に囲まれた空間は、仕事をすることもできないし、テレビもなければ、何かを突き詰めて考えることにも向いてません。

ぼーっとしなければなりません。

これが頭の中の余白部分が多くなっている状態です。

この余白スペースは、脳みそが遊部分です。自由気ままになににも強制されることなく、色んなことを無意識のなかで遊ぶことを許されている時間です。

頭が勝手に思考を始めて、その結果、論理では決してたどりつけないアイディアやインスピレーションが生まれます。

反対に余白がない状態とはどういうことでしょうか

では、反対に余白がない状態とはどのような状態を言うのでしょうか。

ここではわかりやすくPCにたとえてみましょう。

PCのパフォーマンスが最も低下する状態とはどのような時でしょうか?

それは、重たいアプリケーションがいくつも立ち上がっている時です。

たとえば、マルチタスクで一気に効率化を上げようとして、フォトショップを立ち上げ、イラスレーターを立ち上げ、その上に動画編集ソフトを立ち上げ、、、

と言う具合に、一度に数十ものアプリケーションを立ち上げてみてください。

すぐにパソコンが熱を持ち始め、大きな音を立て始めて、タイピングをすることすら遅くなりイライラするようになります。

これは、パソコンの作業領域の余白部分がゼロになり全く余裕ない状態です、、!

これと同じことが脳みその中でも起こっていると考えてみてください。

たとえば、大きなプロジェクトについて考えていたとしたら、それは重いアプリケーションを1つ立ち上げていることになります。

それと同時に、別のこと考えながら作業をすると、2つアプリケーションを立ち上げていることになります。

このようにして、人は無意識のうちに、幾つものことを同時にこなそうとしているので、脳みその中の余白部分がどんどん小さくなっていきます。

そして、そこに輪をかけるようにして、スマホからメールやニュース、SNSと容赦無く次から次へと情報が脳みその中にとb込んでいき、いちいちそれらに反応しているうちに、その分だけ脳みその余白スペースが奪われていくのです。

さらにこれに加えて、家庭の問題やなど、様々な問題やテーマが脳みその中の容量を締めていくと、常にパンク状態へとなっていきます。

テクノロジーが発達したおかげで、より便利になり、できることもたくさん増えましたが、結果的に日々に余裕がなくなり、

その分だけ想像力やアイディア、インスピレーションを受け取る力がどんどん弱くなっていっているように思えて仕方ありません。

坂本龍馬が活躍できた理由

ここで一度、テクノロジーが発達する前のころに遡ってみましょう。

たとえば、明治維新を発案した坂本龍馬。彼は、周りが驚くようなアイディアを次から次へと思いつきした。

当然ですが、今と比べて、得られる情報量は極端に少ないです。

ですが、手軽に情報を手に入れられない分、何もない空白の時間がたくさんあったわけです。

何かを思い考える時間、空を見上げて思いにふける時間がありまたし。

夜は電気もありません。テレビもありません。考える時間、想像する時間があったのです。

さらに彼は、働くなくてもいいほど経済力が家にはありましたからさらにその時間はあったわけです。

ということで、僕たちが今やるべきことは、いかに脳内の余白部分をいかに作るかです。

江戸時代とは違い、現代人は、半ば強制的に脳みその空白スペースを作っていく必要があるのです。

意図的に空白スペースを作り出し、脳みそをリセットする必要があります。

その一つの手段として瞑想というものがあり、それでも良いでしょうが、ここではもっと簡単な方法を紹介したいと思います。

とにかく現状の整理を繰り返す

最も有効的な手段は、整理することを繰り返すことです。

整理することの目的は、整理する過程で漠然な不安や何かに追われている感がどんどん消滅していくことです。要するに脳みそが意識して置かなければならない事柄が減っていくので、その分、脳みそにスペースが生まれていきます。

たとえば、今起きている様々な問題やプロジェクトが整理をしていく過程で、いつどのようになって終わりを迎えるのか、その終わりまでがハッキリと見えたら、さらに終わるまでの段取りもハッキリと見えたらどうでしょうか?

その時点で不安が消えてしまい、脳みそのほとんどの容量を占めていた問題がフワッと蒸発してしまいます。

スマートフォンの通知機能をオフ

これがおそらく最も強力な方法です。

せっかく脳みその余白スペースが空いたとしても、スマートフォンの通知機能をキッカケにすぐにスマホから情報摂取してしまい、すぐに不要な情報で頭のスペースが使われてしまいます。

「あの人が不倫をした」「あるタレントが捕まった」というニュースや、SNSから流れてくる情報があなたの脳みその大切な容量を奪っていると考えてください。

ですので、まずは1日15分でもいいので、スマホの通知機能を全てオフにしてみてください。最初の1、2分は辛さを感じてしまうかもしれません。

ですが、少し我慢していると、どんどん心地よくなってくるのがわかります。何もない時間、何もしない空間はとても穏やかな気持ちにさせてくれて、その分だけ体がどんどん軽くなっていることを体感できるはずです。

これこそが、クリエイティブに閃きに満ちた人生を送る始まりです。

ぜひ、「何もしない時間、何もない空間」を人生に取り込んでみてください、

関連記事一覧